3年経って,それでも他メーカーのハードよりもアドバンテージがあるiMacは,アップルにとっては手放しがたい機種だ。でも,その発火力は,ちょっとくすぶっている。吹雪の景色に,手元で火を待つ真新しい爆薬はよく似合う。アップルを包む猛吹雪を晴らす爆薬は?
アップル社のiMacのハイエンドモデル2機種の供給量が減少している。アップルストアでは品切れとなっている。2月22日からのマックワールドエキスポ東京で,新機種の発表が推測されている。その機種には,CD-RWドライブの搭載が見込まれるが,iMacは発表から3年が過ぎ,古くさくなりはじめているという指摘もある。
10日後,マックワールドエキスポの基調講演は,スティーブ・ジョブズが行う。昨年はハマグリiMacの発表やOS X日本語版でメインとなったが,今年は…,さて。どうも今年のタイムスケジュールをみると,基調講演が10時から。で,展示会場への入場は11時半から,となっていて,すなわち基調講演が終わるまでは展示会場には入れない。当然なにかしらの準備が行われているとみていい,かな?
はっきりと云ってしまえばアップルの生命線は,コンシューマーハードだ。パワーマックG4がいかに高速化しようが,パワーブックがどんなに格好良くなろうとも,起爆剤とはならない。問題は,iMacが順調に新規ユーザーを獲得し続けることであり,それを考えると現在のiMacはちょっとだけ古くなり過ぎた。そこに,CD-RWドライブが付こうと,新しいカラーが登場しても,あまり代わり映えしない。今,アップルを巻き込んでいる吹雪の中では,再び新しい爆薬が必要なのだ。その微妙な位置に,iCubeという製品がある。廉価版キューブという位置づけは,iMac改定として相応しいが。さて,その発火力は,いかがなものだろう(雪崩を起こしそうという話もあるが(^_^;)。
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